無料の古紙回収に出せるものと出せないもの
古紙回収が無料の業者では、いろいろなタイプの紙製品を集めています。一般的にたくさん集められるものとしては新聞紙が挙げられます。新聞紙はリサイクルされると、再び新聞用紙やコピー用紙として製造されます。新聞紙と同じようにたくさん回収されるものとしては雑誌があります。雑誌に使われている紙は耐久性が強く強靭な質を持っているので、インクを取り除くなどの処理をした後で紙容器に生まれ変わります。具体的にはお菓子を詰めるためのパックや電化製品の梱包用の箱などに使われます。また、書籍の用紙として利用されるケースも多く、雑誌由来のリサイクルには様々な用途があります。
ダンボールも古紙回収を無料でしている業者がよく収集しているタイプの紙です。ダンボールは集められた後に溶解処理をして、再びダンボールとして再利用されます。この種のリサイクルは非常に回収率が良く、メーカーによっては9割を軽く超える割合でリサイクルがされているほどです。また、ダンボールを作るためには他のいわゆる雑紙と呼ばれるタイプの紙も使われています。商品を梱包するための包装紙やチラシなどがこれにあたり、回収されたダンボールと混ぜて製造されます。
牛乳パックを始めとする飲料に用いられている紙パックも、無料の古紙回収の代表的な紙製品です。紙パックもやはり溶解処理を行い、インクや不純物を取り除く作業をした後にトイレットペーパー、またはティッシュペーパーなどに再利用されます。そのままだと色が付きやすいため漂白されることも多いです。製品によってはリサイクルで生じる環境負担を減らすために無漂白で作業を行い、茶色に近い色で製品を仕上げることもあります。
このようにたくさんの紙製品が無料の古紙回収によってリサイクルに回され、新しい製品として生まれ変わります。しかし中には回収に出しても再利用できない、もしくは用途がかなり限られていてリサイクルが難しいものがあります。例えば、靴の中やカバンの中に入れる、形を保つために用いられる緩衝材と呼ばれるタイプの薄い紙です。また、汚れが付いている紙ゴミも再利用できません。食品の包装に使われていたことで油や食べ物のカスが付いているものなどです。さらに、臭いの残っている紙もリサイクルが難しいとされています。これは石けんや香水などを包んでいた紙などです。紙おむつも再利用不可なのでゴミとして捨てるしかありません。リサイクルが難しいものがあるからこそ、リサイクルできるものは着実に古紙回収を無料で行っている業者を活用したいものです。
